パトリシオ氏とマイルールのススメ

34歳、会社員時代に健康診断の大腸検査で判定D・要精密検査というショックな通告を受けてから、どうにか食生活で弱った大腸を改善できないかリサーチを始めました。


フィットフォーライフを読んだのはその頃で菜食中心の食生活に移行しながら、試行錯誤の日々。マクロビレシピは植物性なので、なるほどこの食材でこんな風になるのかと、とてもありがたい存在でした。当時、雑誌に載っていたクシマクロビオティックで有名なパトリシオさんのヴィーガンパンケーキや蒸しパンのレシピが好きでよく作っていました。パトリシオさんのレシピは菜食の楽しさを見いだせる洒落ていてフレンドリーなところが気に入っていました。もちろん味も。


それから約8年。中秋の名月の夜、伊勢丹チャヤマクロビでランチをした際に幸運にも偶然に見つけたパトリシオさんのトークWSにタイミングよく行くことができました。パトリシオさんのマクロビに興味津々、どんなお話が聞けるのか知識の吸収を楽しみに参加しました。


なんとパトリシオさんの話された内容は、まるで自分のレッスンと同じこと(キーワードまで同じ言葉!)を言っているので、驚きと嬉しさと共感でトークにぐんぐんひきこまれました。目を輝かせて、大きく何度も首をたてに振っている、この女性はなんなんだろうと不思議に思われたかも。


わかりやすく言うとローフードやマクロビ、アーユルヴェーダ、薬膳などカテゴライズされているけれど、本質は共通して何も変わらない。どの食事法がいい悪いというのではなくて、毒素になる人工やケミカル物質が添加された食べ物ではなくて、自然のエネルギーが宿る食べ物を季節や環境や自分の性質、ライフスタイルに合わせていただきましょうということです。特に植物性のパワーは底知れないというのも共通しています。


様々な優れた食事法は何を選択すべきかガイドをしてくれる宝のような知識となります。例えば賢い食の選択は先日記事にしたクリーンイーティング。決して無理をしない。完璧な自分を目指さない。心身のコンディションを高めて幸福につながるはずの食事法なのに、生真面目な性格ゆえ、自分を律することがゴールのような真逆の効果ということにも。。。神経質になりすぎて、ともすると怖い印象にもなりかねません。


食生活に古今東西の素敵な知識をえたら、実践しながら自分のマイルールを作ればいいだけのこと。それは季節でも変わるだろうし、体調や環境、心境の変化、新しい知識でも変わっていくでしょう。自分の調子をみながら、フレキシブルにマイルールを作ってみましょう。そして、気が付いたら自分のリズムで心身のコンディションが高まり、日々の生活が幸福につながる充足感や満足感を得られるようになっているはずです。